パッチケーブル自作するならソルダーレスケーブルがおすすめ!

2020年8月27日

こんにちは!

前回紹介したスイッチャーを導入にあたりペダルボードを組んでいたのですが、こんな状態になってしまいました。。。
スイッチャー導入に関する記事はこちら↓

BIAS HEADにHotoneのCyberyスイッチャーを導入してみた

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パッチケーブルの長さが足りない他、ケーブルのプラグ同士がぶつかってしまい場所を取ってしまっています。
これ以上エフェクターは削りたくないし、むしろ増やしたいくらいなんですがね。。
初めてスイッチャーを使用してみてわかりましたが、プラグ部分で意外とスイッチャーは場所を取るんですね。
今回はこのエフェクターボードの状態を改善していくにあたり「ソルダーレスケーブル」が役に立ったのでご紹介したいと思います!

ソルダーレスケーブルとは

エフェクターボードをすっきりさせるにあたって何か良い方法はないだろうか?とネットサーフィンしていたところ良いもの発見!
それが今回ご紹介するソルダーレスケーブルです!

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ソルダーレスとは普通のパッチと違ってハンダでの接続が無いケーブルのことですが
今回目を付けたのがこのプラグが小ささ。
これは良い!理想通り!でも高い・・・!!
一本あたり約1,500円~2,000円・・・今回6本は欲しいから12,000円。
ケーブル代だけでそれは痛い出費。。。
もっと安く済まないものかと安いソルダーレスケーブルを探していると「自作用のソルダーレスキット」を発見!
なんと約4,000円で6本作成できるではないですか!安い~!
ということで今回は自作用のソルダーレスキットを購入したのでした。

ソルダーレスの作り方

今回購入したソルダーレスキットはこちら。

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「結」ってブランドです。アマゾンやフリマアプリで販売しているみたいですね。
付属品は簡単な説明書とソケットとケーブル、ドライバー、またケーブルをカットするためのカッターがついていましたのでこれだけあればパッチケーブルを作成することが出来ます。
安さにこだわって自作キットを選んだわけですが、音質は最低限の品質を確保したいと思い、ケーブルについては「Free The Tone」の3mのケーブルを別途購入しました。

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さてここで一点注意なのですが、"結"に限らずソルダーレスの自作キットに関しては「作るのにすごく時間がかかった」「音が出ない」「器用じゃないと無理」などの口コミがありました。
上記のような評判はありますが、実際にやってみるとそんなことは無く簡単に作ることが出来ました。
こういったマイナスの評価があった理由についても検証してみましたので作り方と併せてご紹介したいと思います。

 ①まずケーブルを使用したい長さに合わせてカットします。
ここでのポイントはプラグ側に差し込む長さもプラスして計算しておくことです。
意外とプラグの奥までケーブルが入りますので長さには注意です。

②プラグとケーブルを繋ぎます。
特にハンダ処理などは必要なくただ差し込むだけですが、きちんと奥まで差し込みましょう。


s型パッチケーブル作成の場合

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L型パッチケーブル作成の場合

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おそらくですが、カットして出てきた導線部分とプラグの受けの部分がきちんと接触していなくてはなりません。
ケーブル内の導線の写真

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プラグ内部

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これだけです!簡単ですよね。(笑)
だいたい1本あたり8分くらいで作成できました!
肝心の「音が出るか」ですが、今回パッチケーブルを6本作りましたがすべてきちんと音が出て失敗はひとつもありませんでした。

ではなぜネットには失敗の声があったのでしょうか?
考えられることは「ケーブルの硬さ」ではないかと推測できます。
今回私の場合は別途Free The Toneのケーブルを別途購入していたのですが、このケーブルは非常に柔らかく曲げたりするのにあまり抵抗がありませんでした。
一方付属していたケーブルについては非常に硬く、特にL型のパッチケーブル作成は難しいのではないかという感じました。

Free The Toneのケーブル

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付属していたケーブル

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親指の角度を見て頂けるとわかると思いますが、付属していたケーブルは結構力をかけてもここまでしか曲がりません。
このケーブルの硬さの影響により下記の不具合が考えられると思います。
①ケーブルを曲げた際にきちんとケーブルが奥まで届かずに起こる接触不良
②ケーブルが硬い為L型パッチケーブルを作りにくい

上記のようなことから「作るのにすごく時間がかかった」「音が出ない」「器用じゃないと無理」といった評価があったのではないかと推測できます。
私としてはもしソルダーレスキットを購入されるのであれば別途シールドを購入して頂いた方が良いかと思います。
なぜならそれなりのメーカーケーブルであれば音質だけでなく、加工のし易さはあると思うからです。
しかし、インターネットにてケーブルを選ぶときに柔らかいかどうかはわかりませんので今回私からおすすめできるのは「Free The Tone」のケーブルです。

ソルダーレスケーブルを使用してみた感想

ソルダーレスにしたボードはこんな感じです。
若干長さの合っていないケーブルもありますが、かなりまとまった感じがしますね!

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今回のパッチケーブル作成をしてみて「こんなに簡単に自作できるとは思わなかった」というのが感想です!やるまではハードルが高いですが、やってみると何てことないものでした。
また、自作することでケーブルの長さも調整が可能ですし、ケーブルのメーカーも選べるので自由度があることもメリットですね。
これだけメリットがあると通常価格でパッチケーブルを購入するのは少し勿体ないなとも感じました。
自作ということでブランド力や安心感は無いかもしれませんが、そういったことに拘りのない人であればぜひおすすめしたいです。
それでは!